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日本茶にはどんな種類がある?~製造方法別~
ツイート日本茶の種類には様々なものがあり、その製造方法や製造工程の違いでも種類が異なってきます。
●玉露とは?
日本茶の中でも最高級品とされるお茶のことで、 その製造工程は煎茶と同様なのですが、
煎茶が直射日光を当てて育てられた新芽で作るのに対し、 玉露は「よしず」などで覆い、直射日光を避けて育てる「覆下栽培」という栽培方法で作られるお茶となっています。
渋みが少なく、お茶の旨み成分である「テアニン」を多く含んでいるために、独特の甘みと旨み、まろやかさを味わうことができるようになっています。
また、「かぶせ茶」といい、玉露に比べて被覆期間を短くして作られたお茶もあります。
●煎茶とは?
国内で飲まれている緑茶の約80%を占め、一般的に飲まれているお茶です。
摘み取られた新芽を蒸して、よく揉んで細長い形にして、乾燥させて仕上げます。
細長い形にするのは旨みを引き出す意味があり、緑茶特有の旨みの中にもほどよい渋みもあるのが特徴となっています。
そして、一年の収穫時期の中でも、4月下旬~5月に収穫されて作られる一番茶は、新茶とも呼ばれ、バランスのよい甘み、苦みを味わうことができ、最も美味しい煎茶として親しまれています。
また、通常の煎茶よりも蒸し時間を2,3倍長くしたものを「深蒸し煎茶」と呼び、煎茶よりも苦味が少なくより飲みやすいお茶となっています。
●番茶とは?
煎茶と同じ製法で作られるお茶ですが、煎茶では使われない、成長して硬くなった葉や茎を使用して作られるお茶です。
または煎茶の三番茶や四番茶などの最後のお茶のことを指して番茶と呼ばれることもあります。
煎茶に比べると旨みや甘みは少ないものの、さらりとのど越しのよい味わいと香りが特徴となっています。
また、他のお茶よりも「フッ素」の含有量が多く、虫歯の予防にも効果があるとされ、栄養面でも優れています。
そして他のお茶と比較しても低価格なので気軽に飲めるお茶でもあります。 <
●玄米茶とは?
煎茶や番茶などに炒った玄米を混ぜて作られたお茶のことで、茶葉のさわやかさと玄米の香ばしさの絶妙なバランスを堪能することができるようになっています。
茶葉と玄米とのブレンドの割合は1:1が基本ですが、割合を変えることによりお茶の風味を様々に変えることもできます。
また、栄養面でも緑茶のビタミンCに、玄米のビタミンB群などが加わり、美肌効果や便秘解消の効果も得られるようになっており、
さらには、豊富な栄養素と香ばしい香りでストレス解消効果も期待できるお茶となっています。
●ほうじ茶とは?
番茶や下級の煎茶を強火で炒って作られてお茶のことで、麦茶のような茶色っぽい色をしています。
とても香ばしく、炒ることによって苦みや渋みが抑えられ、さっぱりとした味わいをしているのが特徴です。
またカフェインやタンニンの含有量が少なくなっており、体に優しく、妊婦さんをはじめ、小さなお子様やお年寄りの方まで安心して飲むことができるのも魅力的で、
さらに胃にも優しいので、食後やお酒を飲んだ後など毎日たくさん飲めるお茶としても人気です。
そしてその香ばしい香りがリラクゼーション効果も与えてくれますので、ティータイムのお茶としても最適でしょう。
●抹茶とは?
玉露と同様に直射日光を避ける「覆下栽培」により育てられた新芽を蒸し、蒸した後はもまずに乾燥させ、葉脈を取り除き、石臼で微粉末状に挽いたお茶のことです。
茶せんで立てることにより抹茶独特の若芽の色ときめの細かな泡、そして絶妙なバランスの甘みと苦み、旨み、渋みをすべて、贅沢に堪能することができるようになっています。
主に茶道で用いられるお茶で、鎌倉時代に広まった伝統的なお茶でもあります。
また、抹茶は茶葉ごと飲むことができるお茶でもあり、ビタミンCをはじめ、ビタミンAやビタミンE、食物繊維など、お茶に含まれる栄養素をそのまま摂ることができ、栄養面でも優れたお茶となっています。
●玉緑茶とは?
通常の煎茶とは製造工程(最終工程)の違いにより、茶葉の形が勾玉状に丸くなっており、そのことから玉緑茶と呼ばれるようになっています。
また、玉緑茶には「蒸し製玉緑茶」と「釜入り製玉緑茶」とがあり、 「蒸し製玉緑茶」は、茶葉を蒸気で蒸して、その後によく揉んで作られたお茶で、
「釜入り製玉緑茶」は、鉄製の釜で茶葉を直接炒って、揉んで作られるお茶となっています。
「蒸し製」の方は、「ぐり茶」とも呼ばれ、ほのかに漂う甘みと柔らかな風味が特徴で、 「釜入り製」の方は、中国緑茶に近く、炒った香りが高いのが特徴となっています。
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