- トップページ > お茶・ハーブティーの基礎知識 > 美味しくお茶(日本茶)を入れるにはお湯の温度が大事
美味しくお茶(日本茶)を入れるにはお湯の温度が大事
ツイート●お茶を美味しく入れるお湯の温度は?
美味しいお茶を入れるにはお湯の温度、そしてお湯にはどんなお水を使うかが非常に重要になってきます。
一般的には、
玉露などの高級茶葉の場合…低温のお湯で時間をかけてゆっくりと注ぐ
ほうじ茶や玄米茶などの場合…高温のお湯でさっと入れる
このように入れることでおいしく飲むことができるとされています。
低温というのは、50℃ほどの温度のことで、
高温は100℃ほどの温度のことをいいます。
●低温でテアニン、高温でカテキンが抽出される
また、お茶といえばその旨みと渋みが特徴となっているのですが、
その旨み成分のもととなっているのがアミノ酸の一種である「テアニン」、
そして渋みのもととなっているのがポリフェノールの一種である「カテキン」という成分です。
さらに旨み成分「テアニン」は50℃ほどの低温で抽出することができ、
渋み成分「カテキン」は100℃ほどの高温で抽出されるという特徴があります。
ですから玉露のような高級茶葉の場合は「テアニン」を多く含んでいるので
低温でじっくりと入れてあげることで旨みがたっぷりと溶け出した、
渋みの少ない美味しいお茶となり、
一方、ほうじ茶や玄米茶などの場合は、
渋み成分からくる香りを楽しむことができるようになっていますので、
100℃程度の高温のお湯で、かつ、さっと入れてあげるのがいいとされています。
そして、ほうじ茶や玄米茶の場合、もともと含有成分が多く含まれているわけではありませんので、
高温のお湯で入れてもそれほど渋くなったりすることはないんですね。
●煎茶は70~90℃ほどのお湯で
煎茶の場合は、旨みも渋みも楽しむことができるようになっていますので、
70~90℃ほどのお湯で、1分程度抽出してあげると美味しくいただくことができるようになるでしょう。
そして、お茶の、このような特徴を踏まえると、
たとえば、煎茶であっても渋みが好きな方は高温のお湯で入れると美味しくいただけますし、
玉露の場合も旨みや甘みとともに、
渋みもバランスよく味わいたいといった方は高温で入れても美味しくいただけるでしょう。
逆にほうじ茶など、高温のお湯が適したお茶のを低温で入れるのは、
抽出される成分が極薄くなってしまいますのでやはりおすすめできないんですね。
→他の記事はこちら
ページトップへ ▲