美味しいお茶とお水の関係とは?:お茶・ハーブティー専科

美味しいお茶(日本茶)とお水の関係とは?

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お茶(日本茶)を美味しく入れるには、どんな水を使うかが非常に重要になってきます。

ではどのような水が適しているのでしょうか?

そして、その理由や、水道水でもおいしく入れられるのかなどについてもご紹介。

●美味しいお茶と軟水、硬水の関係

ミネラルウォーター画像

水には「軟水」と「硬水」というものがありますが、

「軟水」というのは、カルシウムやマグネシウムといったミネラル分の含有量が少ない(硬度が低い)ものをいい、

逆にミネラル分の含有量が多い(硬度が高い)水のことを「硬水」といいます。

硬度の基準は各国により異なっているのですが、
日本やアメリカでは、カルシウムとマグネシウム量を炭酸カルシウムの濃度に換算し、置き換えた量がその基準とされ、

1リットルあたりの炭酸カルシウムの量が0~100mg(WHOの基準では0~ 60mg/l)なら「軟水」、

100~300mg/l(WHOの基準では60~120mg/l)なら「中程度の軟水」、

そして、300mg/l(WHOの基準では120~180mg/l)より上なら「硬水」とされています。

また、日本の水道水や、日本で採水される市販のミネラルウォーターは
そのほとんどが「軟水」で、
海外で採水されたミネラルウォーターの多くが「硬水」となっています。

●美味しいお茶を入れるなら「軟水」

美味しい日本茶には「軟水」が適しているとされています。

というのは、 軟水にはお茶の香りを引き出してくれる効果があり、
また日本茶にとって大切な旨みや渋み、苦味をバランスよく引き出してくれるからで、

また最も日本茶に適している硬度は「30~80mg/l」程度が望ましいとされています。

逆に硬水は日本茶には適していません。

というのは硬度が高いとお茶に含まれるカフェインやカテキンと反応して、
お茶の渋みや香りが抑えられてしまい、非常に淡白な味になってしまうからで、

さらに硬水でお茶を入れるとお水の色を濁らせてしまうこともあるようです。

●水道水でも美味しいお茶は作れる?

水道画像

日本の水は、上記のとおりほぼ軟水ですので、
それほど気にすることなく美味しいお茶を入れることができるようになっていますが、

気をつけたいのが水道水の場合です。

水道水でももちろん美味しく入れることが可能になっていますが、
やはりカルキ消毒がされているためにそのままでは
どうしても臭みが残ってしまいます。

ですからまずは2、3分は沸騰させてから、
適温になるまで冷まして入れられるといいでしょう。

2、3分ではカルキ臭さが抜けないと感じる場合には、
5分以上沸騰されることをおすすめします。

浄水器をお使いの場合でもやはり沸騰されたほうが確実ですね。

ちなみに、日本茶以外でも、茶葉の種類にもよりますが、
紅茶や中国茶も軟水のほうがより風味が引き出され、
美味しくいただくことができるようになっているものが多くなっているようです。


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